スプレーボトルのカスタマイズ開発の流れ

スプレーボトルの開発は、二つの案件が一つになったものです。噴霧感を決めるスプレーヤーと、ブランドを載せる容器。この順序で検討すると、供給側への依頼も、受け取った見積りの確認も正確になります。

スプレーボトル開発の構成

スプレーボトルは四つの決定が一つのパッケージになったものです。スプレーヤー(吐出量・噴霧形状・ディップチューブ)、容器(形状・素材・口部・容量)、ブランドを伝える印刷、輸送中に守る梱包です。順序が重要で、スプレーヤーが口部規格とディップチューブを決めるため、後から変えると容器も変わります。

期間は形状・印刷・数量により変わります。金型加工の前に、お見積りと合わせて書面で確定します。

工程ご用意いただく情報標準的な期間
ご相談とスプレーヤー選定製品の種類、内容物の粘度、目標吐出量1〜3日
容器とキャップの仕様容量、参考形状、素材、口部2〜5日
金型製作(新形状のみ)承認済み図面3〜6週間
サンプル適合性試験用の内容物7〜15日
量産承認サンプルと印刷データ金型完成後7〜20日

手順1 — 容器より先にスプレーヤー

スプレーヤーが使用感と1回の吐出量を決めます。多くの案件は次の三種類に集約されます。

  • ディップチューブは容器底面から2〜3mm上で終わるように調整し、空気を吸わず最後まで使えるようにします。容器の高さとスプレーヤーの型番をお知らせください。
  • ガスケットとバネは内容物に適合させる必要があります。溶剤系は水系と異なる材質を選びます。
  • オーバーキャップは全面・半面・なしから選びます。店頭販売ではスプレーヤーを隠す全面タイプが一般的です。
スプレーヤー1回の吐出量適した製品注意点
ミスト0.10〜0.15ml化粧水、セットスプレー、芳香剤低粘度の液体向け、粒子は非常に細かい
トリガー0.90〜1.30ml住居用・ガラス用洗剤、園芸大容量は容器内の通気構造が必要
連続噴霧0.60〜1.00mlヘアケア、消毒剤、日焼け止め通常のミストより単価が高い
カスタマイズ開発で使うミストスプレーボトルのサンプル

手順2 — 容器、素材、容量

スプレーヤーが決まれば口部規格が決まります。多くは18・20・24・28mmで、容器・スプレーヤー・オーバーキャップを一組として確定します。

塩素系・酸性・溶剤系の内容物は早めにお知らせください。容器素材とスプレーヤーのガスケットを合わせて確認します。

  • 100ml — 旅行・お試し・携帯用
  • 250ml — フェイスミスト、消毒剤、テスト販売
  • 500ml — 日常のスプレーと洗剤
  • 750〜1000ml — 業務用・園芸用
素材外観耐熱・耐薬品性主な用途
PETガラスのような透明60度以上で変形、耐溶剤性は低い化粧品ミスト、透明な店頭パッケージ
HDPE不透明・剛性耐薬品性が高い、押出し可能洗剤、塩素系製品、園芸
PP半透明〜不透明耐熱・耐薬品性が良好工業用・業務用スプレー
PCR・再生材やや曇り再生比率で物性が変動再生材目標のあるブランド

手順3 — 印刷と仕上げ

印刷は容器本体と同じくらい原価と納期に影響します。数量と合わせて決めるのが安全です。

方式外観適した数量注意点
スクリーン印刷直接印刷、質感あり数千個から色数ごとに版と段取り費が増える
ラベルフルカラー、変更が容易数量を問わない粘着剤が表面と内容物に適合する必要
ホットスタンプ・転写金属光沢、繊細な表現中〜大量平らか緩やかな曲面が必要
マット・ソフトタッチ高級感、滑りにくい数量を問わない暗色は指紋が目立つ

手順4 — サンプル、試験、量産

サンプルでリスクを取り除きます。実際の内容物を充填し、パッケージ全体を一つの製品として確認します。

  • 1回の吐出量と噴霧形状
  • スプレーヤーと口部の接合部の漏れ・密封
  • 傾けた状態でのディップチューブ動作
  • 充填状態での落下試験
  • 適合性 — 変形、変色、応力割れがないこと

量産は承認サンプルを基準に行います。すべての容器が全数外観検査と寸法サンプリング、密封検査を通過し、検査記録を保管するため、納品後のご質問にもお答えできます。

最小ロット、金型、納期

状況によって答えが異なります。

お問い合わせ時に年間数量をお知らせください。最悪条件ではなく実際の条件で最小ロットをご提案できます。

状況お客様にとっての意味
既存金型で対応できる場合市場テストが可能な小ロットから見積り、サンプルは在庫または小ロットでご用意
新しい形状が必要な場合金型を先に製作し費用は一度のみ。図面承認後に加工へ進みます
納期金型と印刷の承認後、最短7日で量産可能。月産能力は2000万個以上

24時間以内に正確な見積りを受け取るために

お手持ちの情報だけでも構いません。不足項目はこちらから確認し、代替案をご提案します。

  • 製品と内容物(温かい状態で充填する場合は充填温度も)
  • 目標容量と希望形状、または参考ボトル
  • スプレーヤーの希望(ミスト・トリガー・連続噴霧)または求める使用感
  • 印刷方式と色、印刷データ
  • 予定数量と年間数量
  • 販売国(表示・リサイクル要件の確認のため)
  • 希望発売時期

スプレーボトルでよくあるご質問

既存のスプレーボトルと同じものを作れますか

サンプルと仕様をお送りください。既存金型に一致すれば金型費用なしで見積ります。一致しない場合は寸法を測定し、改善案を提案したうえで図面承認後に製作します。

塩素系洗剤にはどの素材が適しますか

一般的にはHDPEと適合ガスケットの組み合わせです。PETは塩素や多くの溶剤に弱い素材です。内容物をお知らせいただければ容器・ガスケット・バネをまとめて確認します。

ディップチューブの長さはどう決めますか

容器の高さとスプレーヤーの型番で決まり、底面から2〜3mmの余裕を確保して空気を吸わずに使い切れるようにします。サンプル段階で実測して確認します。

容器とスプレーヤーは別々に仕入れてもよいですか

同じ供給元にまとめる方が安全です。当社はパッケージ全体を組み立てて漏れ試験まで行うため、問題発生時の責任が明確になります。

発売用に小ロットから始められますか

既存金型であれば可能です。数量をお知らせください。新形状は金型費の関係で初回ロットを大きくする必要があります。